死者思い、新しい命生まれ・・・

タビストの卵

2009年06月24日 01:04

6月23日午後4時05分。
姉貴が元気な男の子を出産しました。
俺もおじちゃんということですな。
不思議です。
嬉しいです。


姉貴、お疲れ様☆
これから子育てという長い一大イベントが待っているのですね。
応援しています。





6月23日といえば沖縄では慰霊の日です。
小学生の頃に、
「慰霊の日に誕生日とか嫌やんに~。
自分の誕生日の時にみんな黙とうしてるんだぜ~。」
って言ったのを覚えています。

その日に甥っ子が生まれました。




でも今は思います。
死者を思い偲ぶ日に生まれた尊さ。



甥っ子よ、
64年前の今日まで、
沖縄はそれはそれは恐ろしい光景だらけだったんだと。
ほとんどの人が明日生きることを危ぶまれていた。
たくさんの大切な人を失った。

それでも生き残った人たちはくじけず、
立ち上がって、
死んでいった人たちの分も生き抜いた。
また命の連鎖を始めたんだ。
その連鎖の果て、君のお母さんが生まれ、君が生まれた。



君が君の誕生日の正午に黙とうをする時、
君はどんな事を思っているのだろう。
自分が生まれてきた奇跡を感じて欲しい。
君まで命を繋いできた人たちの人生ドラマを描いて欲しい。


君は僕よりずっと生まれたことに感謝できる人になるでしょう。
それはとても素敵なことだ。
生まれたことに心から感謝できることは、
人に優しくなれることだ。
優しいということは愛されるということだ。
愛されるということは幸せということだ。

幸せな君は人を幸せにし、
素敵な人生を送れるでしょう。


そうして人生を謳歌してください。
君に命を繋げてくれた人の分も。
64年前、誰にも命を繋げきれなかった人の分も。

おじちゃんは、そんな君の人生を見守っていきたいです。