2010年11月28日

全体を把握すること

何かを掴みかけていた気がするんだけど。
もとい。
触りかけていた気がする。




ん~と、全体を把握することってきっと重要なんだと思う。


今いる場所が全体の中のどの位置にあるかを知ると楽になる。
すっきりする。
余裕が出る。
そんなことを改めて感じた。
そう、「改めて」。
以前から気付いていたこと。アメリカ横断中に思ったこと。




「景色が変わる時」

バスを降りるとそこは見知らぬ景色だらけ。
けれど、滞在中に土地の地理がパズルのピースのようにはめ込められていき、
その景色も何十ピースの中の一つとなる。
全体を把握した後にまた見ると、違って見えてくるから不思議。
周りの絵との関係性の中で認識するから。
見知らぬ不安から愛着のあるお馴染みの表情へと変わっていく。

To Be Originalより



これはアメリカを横断した時に書いたエッセイ。
ぽつんと知らない土地に投げ込まれ、景色を眺め回してみても、何がなんだか分からない。
今自分が把握している世界は360度視界に入る範囲だけ。
それが、歩いてみて、白地図を塗りつぶしていくにつれて世界を理解していく。
その様を表現したエッセイだった。


今日、「17歳のための世界と日本の見方」という本を読んでいて、さらに発展した考えを思いついた。
前述のエッセイは地理を例にした場合。
それは組織、歴史、人生にも同じく並べて挙げられるのではないだろうか。


組織の場合。
自分の仕事が組織(会社)の成すことのどの一旦を担っているのか。全体を把握すること。


歴史の場合。
今目に目の前に映っている事象は歴史に起因する。
ニュースに取り上げられている戦争だって歴史の流れがある。
何がどうなってこういう状況になったのか。

今住んでいる場所だってそうだ。
この前銀行に行った時に、井の頭線記念誌を見た。
井の頭線のアーカイブってとこ。
僕が今住んでいる場所がどういう流れで今こういう姿形になったのか。
時空の全体を把握すること。


人生の場合は。
それは宗教に絡んでくる。
人の生きる意味を説いて、人生の全体像を理解する。
それは生き易さを生む。





さてさて。全体を把握すること、それはとても有意義なことなんだろうと思うのだけれども、今さら言う。
なぜ?
本当に重要なこと?


会社全体の中の仕事として把握せず、ただひたすら一生懸命働いたり、
歴史を把握せず今住んでいる場所を漠然と景色として捉えたり、
今日一日一日を黙々とこなしたり、
それ自体は悪いことではないのだけれど。



やはり、地理の例で感じた、その土地への愛着が全体を把握することの重要さの鍵だ。
世界が広がる感覚。
目の前の事象に幅ができる。
土地と土地の関係性。
時間と時間の関係性。
それを理解することで世界とより幅を持って接することができるんだろう。


幅、そう幅・・・。





あぁもっと分かり安い言葉を喋りたい。
日本語は、言葉は難しい。



Posted by タビストの卵 at 15:55│Comments(0)
 
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