【PR】

  

Posted by TI-DA at

2009年07月06日

過去ログ 「この景色、涙色」

大学の図書館で一人パソコンをうつ。


すると真正面の女の子が、
一目に触れないように気を使いながら、
一人涙を流していた。



失恋したのかな。

ぼーっと窓の外を眺めて、
時々思い出したように涙が溢れ始める。

もう何時間もあの状態。





俺もつられて窓を眺めてみる。
いつもゆっくりした景色なのに。
いつもと変わらない景色なのに。
今日は大学の課題に追われているせいか、
景色までもがせわしなく見える。


人はこうも心境で見えるモノが違うもんかねぇ。


この景色は涙を通して見ると何色に見えるのでしょうか。





先日、空港へ友人を見送った日を思い出す。


こんな事を言うのもなんだが、
彼には特に思い入れがあるというわけではなかった。
とあるツアーで、たまたま縁あって知り合ったというだけの人だ。


気軽に見送った後、気軽に帰ろうとする僕。
ふと横で待合所へと向かう誰かを涙で見送る女性がいた。

僕が気軽に見ているこの景色は、
彼女にとってはどんなに重い景色なのだろう。





みんな同じ地球で生きている。
けれど例え同じ場所に居たとしても、同じ世界を生きているとは限らない。


僕にとっての何でもない日は、
誰かにとっては特別な日であり、
僕にとっての大切な日は、
誰かにとっては淡々と過ぎていくその他の毎日の中の一つにすぎない。


この世界は、人の分だけの景色がり、人の分だけの物語がある。


図書館の彼女に、
いつかその悲しみの分だけの喜びがやって来ることを願います。






「涙は種です。
ぽろりとおちて芽を出します。
喜びの涙から喜びの花が咲くことは有名ですが、
悲しみの涙から優しさの花が咲くことはあまり知られていないようです。」
  


Posted by タビストの卵 at 21:04Comments(0)

2009年07月06日

過去ログ 「下手に言葉を覚えたもんだから」

言葉以外の表現手段を持っている人は幸せだ。




「あなたはどう思う?」
そんな質問に正確に答えることは難しい。
だって言葉は僕の気持ちを100%伝えてくれないから。



例えば、

「好き」という言葉は、順風満帆な恋愛を送ってきた人には
愛らしいピンク色に見えるかもしれない。
けれど、辛い失恋を繰り返した人には、
そこに痛々しい黒が混ざり、ダークレッドに見えるかもしれない。


言葉は不便だ。


同じ日本で育ち、同じ言語を使っても、
皆自分の人生と照らし合わせて言葉を理解する。
ならば人生が十人十色である以上、
気持ちを言葉で正確に共有できないことは当たり前の事なんだね。



そう。
だから僕は気付いてしまったんだ。
人って究極的に言えば一人ぼっちだってことを。


自分の中で自分だけの世界を創り上げるしかない。
例えそれをシェアできないとしても。





「あなたはどう思う?」

そんな質問に答える時、いつか書いた文章が役に立つ。
書き落とした言葉だとスラスラ言えるから。


でも僕はたまに書ききれなかった感情の欠片たちに思いを馳せる。


言葉を書き落とすことで心の中を整理するという。
けれどそれは同時に書き落とせなかった感情を捨て去るということだ。



ごめんね、捨ててしまった僕の欠片たち。
僕の脳のキャパはそう大きくないから…。
またいつかひょっこり顔を出して欲しいな。
その時はしっかり受け止めるよ。
  


Posted by タビストの卵 at 21:03Comments(0)

2009年07月06日

過去ログ 「あり得ない?」

夜道を車で走らせていると、
ふと反対車線を逆走したくなる。

別に自殺願望があるわけじゃない。




ふと一日中裸足で過ごしたくなる。
裸足で学校行って、裸足でコンビニ行って、裸足で車に乗りアクセルを踏む。

健康のためだとか、ましてや大地との繋がりを感じたいだとか、
そんなたいそうなもんじゃない。




ふと15万はしたこのパソコンを、
俺が住む高層住宅の6階から駐車場に向けて放り投げたくなる時がある。

キレてないっすよ。






ほんのちょっとハンドルを切るだけで、
ほんのちょっと物忘れをよそおうだけで、
ほんのちょっと遠投の練習をするだけで、
日常であり得るはずのない光景が現れる。








それはあり得ないはずなのに。。。


ほんの少しの労力で。。。


目の前で創られる。。。


それって不思議。。。


あり得るかも。。。


常識って。。。







「あり得ない」が「あり得た」瞬間を見てみたい。





もしかして、
人を簡単に殺す人ってそういうこと?
この論理で殺人も肯定したことになっちゃう?
俺、やっちゃう?


いや、
俺はそこまで想像力は乏しくない。

「あり得ない殺人」が「あり得た殺人」に変わって、
その先にある様々な人の悲しみ、怒りを感じ、罪悪感が沸き起こり。。。
それらを想像しきって尚且つ実行に移すことは、まず無い。




という事で、
これからも俺は日々の日常を生きていくんだろう。

ただし、脳内ではいろいろな事を勃発させながら。。。  


Posted by タビストの卵 at 21:02Comments(0)

2009年07月06日

過去の作品

僕は過去にもブログを持っていました。
ブログのタイトルは「迷い路」。
迷ってました。。。

けれどあまりにも裸な内容だったので、
外向けではないと・・・。

ってことでこのブログを始めました。

しかし、裸だからこそ、人目を気にしなかったからこそ
書ける文章もあるんですよね。
そんな過去ログの作品を載せます。

見てくださいな。  


Posted by タビストの卵 at 20:59Comments(0)

2009年06月24日

死者思い、新しい命生まれ・・・

6月23日午後4時05分。
姉貴が元気な男の子を出産しました。
俺もおじちゃんということですな。
不思議です。
嬉しいです。


姉貴、お疲れ様☆
これから子育てという長い一大イベントが待っているのですね。
応援しています。





6月23日といえば沖縄では慰霊の日です。
小学生の頃に、
「慰霊の日に誕生日とか嫌やんに~。
自分の誕生日の時にみんな黙とうしてるんだぜ~。」
って言ったのを覚えています。

その日に甥っ子が生まれました。




でも今は思います。
死者を思い偲ぶ日に生まれた尊さ。



甥っ子よ、
64年前の今日まで、
沖縄はそれはそれは恐ろしい光景だらけだったんだと。
ほとんどの人が明日生きることを危ぶまれていた。
たくさんの大切な人を失った。

それでも生き残った人たちはくじけず、
立ち上がって、
死んでいった人たちの分も生き抜いた。
また命の連鎖を始めたんだ。
その連鎖の果て、君のお母さんが生まれ、君が生まれた。



君が君の誕生日の正午に黙とうをする時、
君はどんな事を思っているのだろう。
自分が生まれてきた奇跡を感じて欲しい。
君まで命を繋いできた人たちの人生ドラマを描いて欲しい。


君は僕よりずっと生まれたことに感謝できる人になるでしょう。
それはとても素敵なことだ。
生まれたことに心から感謝できることは、
人に優しくなれることだ。
優しいということは愛されるということだ。
愛されるということは幸せということだ。

幸せな君は人を幸せにし、
素敵な人生を送れるでしょう。


そうして人生を謳歌してください。
君に命を繋げてくれた人の分も。
64年前、誰にも命を繋げきれなかった人の分も。

おじちゃんは、そんな君の人生を見守っていきたいです。
  


Posted by タビストの卵 at 01:04Comments(0)

2009年06月23日

事始め

みなみな様!
始めまして、ナオキです☆




今日からti-daブログを始めます。

日常を旅しながら感じたこと、
気付いたこと、
はたまた何でもないことを
気ままに綴っていくつもりです。

よろしくお願いします!




ってだけど、「日常を旅するってどういうこと?」と思うかもしれません。


僕は旅が好きです。
2007年にはアメリカ横断を決行しました。
旅とは非日常を体験できるモノとして捉えられていますが、
アメリカを旅した僕個人としては逆の見解です。
旅こそ日常のような気がするのです。



旅をして驚いたことは、
世界という無限に広がるような壮大なイメージの言葉も、
あまりにも普通に目の前に現れたことです。

沖縄で日常が普通に流れているように
世界にはそれと同じように日常が普通に流れていたんです。

当たり前すぎますか?

つまるところ、「世界」とは日常の集合体です。
様々な場所の様々な日常を見ることは、
僕の中の「世界」が広がることでもあります。

そして不思議なことに、広がった「世界」の分、前にも増して心に余裕が生まれたのです。




ともあれ言いたかったことは
旅をして外の国々へ行っても、
向こうにもまた向こうの日常が流れているだけなのです。

という事は僕が住む日常も立派に「旅」すると言って良いと思うのです。






長くなりましたが、
このブログで日常で僕が感じたことを共有して
皆さまと良い刺激を与え合えればと思います。

時々覗きに来てくださいね♪  


Posted by タビストの卵 at 00:34Comments(0)
< 2025年05月 >
S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
てぃーだイチオシ
カテゴリー
QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 0人
プロフィール
タビストの卵